光が輪郭をなぞるだけで、触れられたような感覚が起きる ──「輪郭をたどる呼吸」


見ているだけなのに、なでられている

画面のなかで、ひとすじの光が、からだの輪郭をゆっくりとなぞっていきます。

あなたは、ただそれを見ているだけ。手も触れていないし、誰かがそばにいるわけでもありません。

それなのに、光が通ったところが、ほんのりと温かくなったり、なでられたような感じがしたりする。この不思議さが、このアプリのすべてです。

「輪郭をたどる呼吸」は、正面から見たからだ(前額面)、上から見たからだ(水平面)、横から見たからだ(矢状面)──この3つの方向から、あなたの輪郭を光がたどります。前額面は「正面から見た自分」、水平面は「頭の上から見おろした自分」、矢状面は「真横から見た自分」。ふだん鏡でしか確かめない自分のかたちを、3つの角度から順にたどっていく時間です。

はじめは「ただの光の線」に見えるかもしれません。でも呼吸を合わせて何回か眺めているうちに、光と自分のあいだの境目が、だんだんあいまいになってきます。その、境目がとける感じを、急がずに待ってみてください。


使い方 ── 光と呼吸を、そっと合わせる

やり方はとてもシンプルです。

  1. 画面をタップしてはじめます。静かな音が流れます。
  2. 光が上にのぼっていくとき、3秒かけて吸う
  3. 光が下におりていくとき、4秒かけて吐く
  4. これを、それぞれの場面で3回ずつ。画面の下の点が、呼吸の回数を教えてくれます。

「吸って」「吐いて」の文字も出るので、考えずに、そのまま従ってみてください。うまく合わせようと頑張らなくて大丈夫。光をぼんやり眺めているだけで、呼吸は自然についてきます。


なぜ、感覚が起きるのか

見ているだけで感覚が生まれるのには、いくつかの理由があります。むずかしく聞こえるかもしれませんが、どれも一言でいえば単純なことです。

ひとつめは、ミラーニューロン。 これは、見たものを、自分がしているかのように感じてしまう脳の仕組みです。光がなぞるのを見ると、脳は「なでられている」と半分、体験してしまいます。

ふたつめは、脳の先回り。 脳はいつも「次にこう触れられるだろう」と予測しながら動いています。光がゆっくり近づいてくると、実際に触れられる前から、脳がその感覚を用意してしまうのです。

みっつめは、境界の感覚。 からだの輪郭は、「どこまでが自分か」という、心の境目でもあります。輪郭を光でなぞられると、その境目がくっきりして、「自分はここにいる」という安心が戻ってきます。


画面をタップすると、音とともにはじまります(音が出ます)


終わりに

最後に、こんな言葉が浮かびます。

あなたの輪郭は、ここにある。

たった数分でも、自分の輪郭を確かめると、ざわついていた気持ちが少し静かになります。

この呼吸の時間を、音声でもご案内しています。目を閉じて聴きたい方は stand.fm へ。

stand.fm 量子認知身体療法チャンネル

錯覚と身体感覚のはなしを、もう少し深く読みたい方は note にまとめています。

note imherenow

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