一日の終わりに、上から静かにおろす
考えごとが多い日の夜は、意識が頭のあたりにのぼったまま、なかなかおりてきません。目は冴えて、からだは重いのに眠れない。そんな夜があります。
「上からめぐる呼吸」は、すわったからだを、上から順に光でなぞっていくアニメーションです。頭から、胸、お腹、骨盤と脚、そして足の裏へ。光がゆっくりおりていくのを追いかけるうちに、頭にたまっていたものが、少しずつ下へおりていきます。
これは、一日を静かに閉じるための、夜の呼吸です。
眠れない夜の多くは、からだが疲れているのに、頭だけがまだ働いている状態です。明日のこと、今日の反省、消えないひとりごと。それらは全部、頭のあたりにたまっています。上から順に光をおろしていくのは、その「頭にのぼりっぱなしの意識」を、少しずつ下へ返してあげる作業でもあります。
使い方 ── 上から下へ、鎮めていく
- 画面をタップしてはじめます。静かな音が流れます。
- 光が動きはじめたら、3秒かけて吸い、4秒かけて吐く。
- 頭・胸・お腹・骨盤と脚・足の裏の5つの場面を、それぞれ3回ずつ。
吐く息のほうを、少し長くしているのには理由があります。長く吐くと、からだは「もう休んでいい」という合図を受け取り、自然とゆるんでいきます。下へ、下へ、と光と息をおろしていってください。
眠る前、部屋を暗くして行うのがおすすめです。
なぜ、感覚が起きるのか
光を見ているだけで感覚が生まれるのは、脳のこんな働きによります。
ミラーニューロンは、見たものを自分がされているように感じる仕組み。光がなぞるのを見ると、脳はなでられていると感じます。
脳の先回りは、「次にこう触れられる」と予測して、触れられる前から感覚を用意する働き。光がおりてくるのにつれて、感触も下へおりていきます。
そして境界の感覚。輪郭を上から下までなぞられると、「頭のてっぺんから足の裏まで、ぜんぶ自分」という、ひとつづきの感覚が戻ります。頭だけで生きていた一日が、からだ全体に着地します。
朝には、逆向きの呼吸を
このアプリは、上から下へ、鎮めていく夜のためのものです。
朝は、その逆をおすすめします。足の裏から頭のてっぺんへ、光が立ちのぼっていく「下からめぐる呼吸」です。夜は上からおろして眠り、朝は下からのぼって目を覚ます。この対で、一日のはじまりと終わりが整います。
終わりに
頭から足の裏まで、ひとつづきのあなた。
音声版は stand.fm でご案内しています。目を閉じて聴きたい方はこちらへ。
眠りとからだの感覚のはなしは、note にまとめています。

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