てのひらの おきゃくさま|スマホを持ったまま、手に何かが乗る錯覚

スマホを持ったまま、力を抜いて画面を見ていてください。
やがて、手のひらに——だれかが乗ります。

⚠️ この体験にはクモが登場します。苦手な方はご無理なさらないでください。
これは医療ではなく、体感を通したセルフケアの試みです。所要は約1分です。

画面のむこうがわに、あなたの手がある

いま、あなたはスマホをどちらかの手で持っています。
親指は画面の手前にあり、4本の指は反対がわのふちを握っている。

その手のひらは、画面のちょうど裏側にあります。
——目には見えないけれど、たしかに、そこにある。

この体験は、その「見えていない手のひら」を舞台にします。

くすぐったさは、目からやってくる

脚が触れた場所が、むずむずする。
つぎに足が置かれる場所を、先に感じてしまう。

でも実際には、何も触れていません。
起きているのはすべて、あなたの脳の中です。

私たちの脳は、皮膚からの信号だけで触覚を作っているのではありません。
見えているものから「次に何が触れるか」を予測し、その予測そのものを感覚として立ち上げます。
だから、触れられる前にもう、むずむずが始まる。

なぜ、スマホを持ったままなのか

この体験でいちばん大事なのは、あなたが実際にスマホを握っているということです。

握っているとき、指はデバイスの縁に触れていて、手のひらは画面の裏に密着しています。
その状態で画面のふちを「自分の指」が握っている絵を見ると、
脳の中でスマホと手のひらの境界が、すこし溶けます。

画面はもう、外側にある四角い板ではなくなる。
手のひらの延長として、身体の一部として扱われはじめる。

そこに小さなお客さまが乗るから、それは「画面の上」ではなく
「自分の手のひらの上」の出来事になるのです。

薄く、見えにくくしてあります

手の絵は、わざとはっきり描いていません。

くっきり描かれた手は、どうしても誰か他人の手になってしまいます。
肌の色がちがう、爪のかたちがちがう、大きさがちがう——
そのひとつひとつが「これは自分の手ではない」という判定を生みます。

薄い手には、矛盾する情報がありません。
だから、あなたの脳が足りない部分を補い、そこに自分の手を重ねられる。

補っているのは、あなた自身です。
この体験は、見ているだけのようでいて、実はあなたが半分つくっています。

試してみてほしいこと

もし余裕があれば、反対の手で持ち直して、もう一度やってみてください。
利き手とそうでない手で、感じ方が変わることがあります。

それから、画面をタップしてみてください。
お客さまは、すこしすくみます。

量子認知身体療法 — からだの錯覚ライブラリ

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