横から、からだを通りぬけていく
ふだん私たちは、からだを「正面」からしか意識しません。でも、からだには厚みがあり、右も左も、まんなかもあります。
「横からめぐる呼吸」は、その厚みを感じるためのアニメーションです。右腕から始まって、右半身、まんなか、左半身、左腕へ。光が右から左へと、からだを5つの層で通りぬけていきます。
正面からでは気づけない、からだの奥ゆき。それを、横からの光がそっと教えてくれます。
私たちは、自分を「平べったい正面の絵」のように感じがちです。でも実際のからだには、前と後ろ、右と左、そのあいだのまんなかがあります。右腕から左腕へと光が通りぬけていくと、その厚みが、ひとつずつ層になって立ち上がってきます。
左右のどちらかに偏ってこわばっている人ほど、この「横からの一周」で、自分の傾きに気づくことがあります。良い悪いではなく、ただ気づく。それだけで、からだはひとりでにバランスを取りもどそうとします。
使い方 ── 右から左へ、通りぬける
- 画面をタップしてはじめます。
- 光が動くのに合わせて、3秒かけて吸い、4秒かけて吐く。
- 右腕・右半身・まんなか・左半身・左腕の5つの場面を、それぞれ3回ずつ。
とくに「まんなか」の場面では、頭・顔・胸・腹・骨盤・背中の中心線を光がたどります。からだの芯が一本の線でつながる感覚を、味わってみてください。左右のバランスが気になる方にも、静かにおすすめの時間です。
右半身と左半身、それぞれ別々に光がめぐるので、「右のほうが感じやすい」「左は少し遠い」といった、左右の感じかたの違いにも気づけます。その違いに気づいたら、感じにくいほうの息を、ほんの少しだけ長くしてみる。それだけで、遠かった側が、だんだん手前に戻ってきます。
なぜ、感覚が起きるのか
見ているだけで感覚が生まれるのには、脳のこんな理由があります。
ミラーニューロンは、見たものを自分がされているように感じる仕組み。光が右腕をなぞるのを見ると、脳は右腕をなでられたと感じます。
脳の先回りは、「次にこう触れられる」と予測して、感覚を前もって用意する働き。光が右から左へ移るのにつれて、感触もからだを横切っていきます。
そして境界の感覚。右から左まで、厚みごと輪郭をなぞられると、「これがまるごと自分だ」というまとまりが立ち上がります。うすっぺらだった自分の感覚に、奥ゆきが戻ってくるのです。
終わりに
右から左まで、まるごとひとつのからだ。
左右や奥ゆきまで感じられると、立っているときの安定感が変わってきます。
音声版は stand.fm でご案内しています。目を閉じて味わいたい方はこちらへ。
からだの感覚と錯覚のはなしは、note にまとめています。

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