大谷翔平すごかった。
WBCはすべてが、
彼の、彼による、彼のための劇場だった!
とさえ、思ってしまった。
魅力
独善的とかではない。
常にみんなのために行動していた。
ファンを楽しませ、敵を楽しませ、味方を楽しませ、さらには敵を欺くためにはまず味方もだますというお茶目心がある
「あっと、驚かせたい」
という、シンプルな思いだった。ただ常に彼は彼自身であり、
それを貫く強さがあった
音に対する感受性
そんな彼の二十歳のときのインタビュー(※)を読んで、以下のことを思った
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全世界を舞台にしたオーケストラ
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体の音と心の音を合わせていく
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すべての音が違うから素敵な音になる
【インタビュー記事(※)】
彼は自分の音も、周りの音もずーっと聞き続けているのではないだろうか。「音合わせ」について考え見た
なぜ「音合わせ」という言葉を選んだのか
この部分について明確な大谷翔平自身が説明や補足した記事は上記のものしか見つからなかったため、推測になる
3つの推測
・ボールがバットやミットや空気で奏でる音を聞く
・見えない世界に対する感覚の世界への入り口
・一人ではなく常に何かとの関係性の中での自分の役割
ボールがバットやミットや空気で奏でる音を聞く
ボールが奏でる音は多くの人に感動をよぶ
バットを振る音、ボールを打つ音、ミットにボールが当たる音、ボールを握る音
シャウエッセンも音で商品が売れている。
音のない野球の世界はどこか味気ない
この音を意識、無意識にかかわらず聞いて、出来不出来を感じ取っている。大谷翔平もこの音を聞いて「調整」しているだろう
見えない世界に対する感覚の世界への入り口
データ分析はカメラや投球モーションを分析していく。
立った姿や走る姿からもその人の勢いを感じることができる。
見える世界、計測できる世界から多くのことを知ることができる。
大谷翔平も多くのこと分析をしていると思うが、それ以上に大事にしているものがあると思う
それが「感覚」だ
以下の言葉はまさに、いまここで自分が何ができるか、そのために感覚を研ぎ澄ませているといってよい。
〈一流のピッチャーになるんだとか、一流のバッターになるんだとか思っていたわけじゃない。いいバッティングをしたい。いいピッチングをしたい。いつもそれを望んできました〉
〈(ホームランを)狙うということはなく、良い角度でボールに当てるというのが一番〉
事前の準備や未来に向けての目標設定も大事である。
しかし何のためにそれをやっているのか。それは
「『過去』や『未来』をとらえた大きな絵の中で、
いま(WBC)、ここ(マウンド)で、自分にとっての
最善策をワクワクするため」
そのため、見るだけではなく、音を聞く。
その音は技術向上のためだけの音だけでない。
周りからのアドバイスの音や、歓声の音、すべての音を聞いている。
自分の音も聞いている。手に汗握るボールの音、心臓の高鳴り。
感覚もフル動員。ボールの感触、マウンドの硬さ、バッターからのまなざし
全世界が地鳴りをならしているような音を聞いているのだろう
一人ではなく常に何かとの関係性の中での自分の役割
そして彼はいつも一人ひとりの個性に耳を傾けている
素敵な音が鳴るためにアドバイスをする
周りの音に合わせて、自分が鳴らす音を変えていく
低い音なのか高い音なのか、打楽器なのか金管楽器なのか
でもなんでも鳴らせるわけではない
彼が得意とする音を周りと合わせて鳴らしていく。
指揮者であり、楽器であり、そして何にでもなれるわけではなく、
彼が唯一無二のならせる楽器の音がある。
周りのために鳴り響く音の中でサポートするように鳴らすときもあり、
時には静寂の中でならす音もある
時と場所とタイミングで、トライアングルのシンプルな音でも、世界の隅々まで感動させる音にしてしまう
大谷翔平Show劇場
彼に対してすごいの一言であり、技術面でのすごさや人格的なすごさはもちろんだが、すべての人がならしている音を認め、自分のできることできないことを認め、その中でみんなと一緒に最高の音をあの瞬間に奏でたことがすごかった!
参考
音に対する感受性を鍛える方法
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